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よく見られる姿
ぼんやりタイプ(低反応)は、感覚刺激の感じ取りにくさをもっています。感覚刺激が脳に届きにくいので、いろいろな感覚刺激に対して気がついていない様子がよく見られます。 日常生活を送るのに必要な覚醒や注意をうまく維持したり調整したりすることが難しくなるため、覚醒が低く、いつもボーッとしていて、集中も続きにくくなることが多いです。周囲の状況にも気づきにくいので、活動に参加しなかったり、ワンテンポ遅れてしまったりと、マイペースに見えることがあります。また、活動に対して受け身的で、取り組み始めるまでに時間がかかることも多いです。
支援の方向性
このタイプの子どもには、活動に取り組むための準備として、覚醒を適切な状態に引き上げるような支援を行うことが重要です。
覚醒は「感覚刺激」と「興味・関心」の影響を強く受けるため、7つの感覚の中でも、触覚・固有受容覚・前庭覚の感覚刺激が豊富に含まれている活動が特に有効と考えられます。しかし、これらの感覚刺激を、活動の間ずっと同じように提供することは避けた方がよいでしょう。ぼんやりタイプの子どもは、同じような感覚刺激に対してすぐに慣れてしまう傾向があり、せっかく引き上げた覚醒が再び下がってしまうからです。
感覚刺激を提供する際のコツとしては、強さや速さなど刺激の程度を変えたり、刺激のリズムを不規則にしたりすること(こちょこちょ遊び、 シールブランコ、高い高いなど)が挙げられます。
また、子ども自身が興味・関心のある活動を行うときには、覚醒は高くなります。子どもの好きなキャラクターや流行のネタを遊びに取り入れてみてもいいでしょう。
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